水分の吸収が凄まじいタオル
カンブリア宮殿をたまたまTVERアプリで見た。
そしたら、水分の吸収のすさまじいタオルを特集していた。
そのタオルの名前はエアーかおる。
岐阜県の浅野撚糸が開発した、究極のタオルだ。
撚糸とはそもそも何なのか?
撚糸とは、糸を撚る(よる)作業のことで、1本1本を撚り合わせて太い糸にしていく作業のこと。
もともとは製糸業が作業をしていたのだが、その外注先として糸を撚る作業を出していた。
いわば製糸業の下請け会社なのだ。
その撚糸業を手掛けていた、岐阜の零細企業であった浅野撚糸がどうしてタオル販売まで手掛けるようになったのか?
エアーかおる(水を究極に吸うタオル)発明秘話
生産性を向上させようと、浅野社長は新しい機会を導入する。
それで生産性が向上し、売り上げを伸ばしていった。
ところが、2000年頃から円高を背景に、浅野撚糸に仕事を出していた会社が中国へと工場を移転し始めた。
そのため、仕事の受注が激減。
会社を存続させるか、それとも廃業させるかの2者択一を迫られた。
そこで浅野社長は、新しい製品を作り、脱下請けを決断。
自分たちで製品を販売していくと。
そこで出会ったのが、クラレが開発した水に溶ける糸。
この糸を何らかの製品として、使えないものだろうかと共に研究していく。
他の糸と水に溶ける糸を撚り合わせて、より吸収力があり、伸縮性のある糸を作ることに着手する。
ただ、浅野社長は別に技術者というわけではなかった。
しかし、何千にもわたる糸と撚り合わせることで、現在のエアかおるを作り出した糸を作り出す。
言葉にすれば簡単なようだが、かなりの年月と実験を繰り返したようだ。
糸は完成した。しかしこの糸を採用し製品化してくれる会社を探さなくてはならない。
誰もしらない糸を設備投資して製品化するというのは、保守的な業界では皆、嫌がるものだ。
数千の会社さんを回るも、皆断られる。
しかし、銀行の紹介であった三重県のおぼろタオルの社長だけが、一緒に開発しましょうと名乗りを上げた。
最初に作成した糸は強度の面で弱すぎたため、製品としては使い物にならなかった。
しかし、さらに改善すること2年。
そこで、今のエアかおるが出来上がる。
売れに売れてるエアかおる
このエアかおる、ショップチャンネルで紹介されたことにより、その商品の優位性から売れに売れている。
たった4時間で1億5千万円ほどタオルだけで売れてしまうのだ。
私も買おうと思って、浅野撚糸の販売サイトに行ってみた。
現在、テレビ「カンブリア宮殿」で紹介されたためか、商品在庫がなくなっている状態が続いている。
しばらくしたら、これも落ち着くだろうから、その後に購入しようと思った。
今や、タオルだけではなく、ストレッチパンツも開発しているとのこと。
ストレッチジーンズなんて、汗はすってくれるは、乾きは早いは、日持ちするは、でいいことだらけの気がします。
こちらも購入を検討してみようかなと思いました。
では、では。
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