日経新聞によると日産連合(日産、三菱、ルノー)はグーグルと車載情報システムを連携した模様。
これは、自動運転化への業務提携であり、グーグルが推し進める情報囲い込み戦略の一つと言えるだろう。
IT企業がやたら宇宙開発(衛星技術)に巨額な金を投資するのも、先を見据えた行動であり、彼らが考える未来志向の一環。
そこで、今回は、車の未来ということについて考えをまとめていきたい。
車の未来化を考えてみると・・・
すでに始まってはいるが、EV化。それとともに自動運転技術の実験が行われている。10年先には、車の自動運転化が一般的になるであろう。
電気自動車化(EV化)されると、社会はどう変わる?
排気ガスがでなくなるので、空気を汚さないようになる。また、動力がモーターのため、部品があまり必要なくなる。それによってコストが低くなるだろう。
仮に、壊れたとしても、その壊れた部分のパーツを全取り換えすればことが足りてしまうので扱いが楽。
パーツが少なくなる分、車体重量が軽くなり、走行距離も伸びると考えられる。
電気自動車自体、巨大な蓄電システムを抱えているので、家で消費する電気はすべて電気自動車で対応できてしまうだろう。
ということは逆に電気自動車を保有イコール、一家に1個巨大電池を保有することとなる。
このことにより、家中電化製品で満たされるというのは想像がつく。
また、エネルギーの省エネ化にもつながる。
車が自動運転化されるとどう変わる?
自動運転化は、そもそも車の安全性という面から考えだされた。
自動運転は、自分で運転する必要がないので、情報の共有化により交通渋滞を起こさなくなる。そのため、到着時間もあらかじめわかり、無理な運転もしなくてよくなるので、交通事故も起こらない。
そもそも、人が運転するから事故が起こるのである。
自動運転は、車のデザインを変える。
運転することが必要なくなるので、運転席が必要なくなり、車中の空間がリビングと化す。
高級な車は、内装にとても凝るように思わる。
そもそも運転する必要がないので、免許も必要なくなるかもしれない。子供だけでも乗っていける社会になるかもしれない。
二極化社会で、犯罪も増えるだろうから、外から狙われても守れるようなセキュリティが重要視されるでだろう。
車も3Dプリンターで形を作られるようになるので安価に作れてしまう。
そのことから車の価値は、スピードよりも居住性とセキュリティの性能によって差別化が計られるに違いない。
セキュリティと言えば、ハッキング対策がもっとも重要視される。自動運転化された場合、すべてコンピュータとGPSによって制御されるから、事故が起こるとすれば、これだ。
これを監視するシステムは、民間ではなく、公的機関でぜひやってもらいたいものだ。なぜなら、個人情報の管理を一般民間会社に委ねるには、あまりにも怖い。
今のうちから、検討していただきたいものだ。
都心を走る場合はどうなのか?
都心は駐車スペースがあまりに少ない。そのことから、都心に入る車の制限がかかると思われる。
その代わりに、無人バス、無人タクシーを主に使って移動するようになるだろう。
もちろん、無人バスにしろ、無人タクシーにしろ、人件費がかからないので、それほど金額がかからないと思われる。
ガソリン車はどうなる?
騒音、環境の問題から、今のオートバイなみの扱いになるのではないか。
つまり、趣味の部類に入る。レースという意味合いで残るのではないだろうか。
SFで見る車との比較
SF小説なんかで車を見ると、空飛ぶ車が主流。
ブレードランナーにしろ皆、車は空を飛んでいた。
反重力装置ができない限りは、とても空を飛ぶという発想は今のところない。
唯一考えらるのが、チューブの中を超電導にし、そのチューブ内を高速に移動するということくらいか。
長距離を高速移動する手段としては、ありかもしれない。
自動運転は、現実でも可能な状態になった。
水、陸、空、宇宙を1台の車でという発想はどうなのだろう。
これはオールマイティに1台で済ませてしまおうという発想。それを作る人はいるかもしれない。
しかし、現実的には、別々であってもさほど問題はないように思われる。
1台に何でも詰め込むとコストがかかるし、より複雑化していく。
ならば、水は水、陸は陸。空は空。宇宙は宇宙と考えた方がよさそうに思うのだがいかがだろうか?
まとめ
車の未来は、今のところ電化と自動化。
これができることにより、生活・仕事のスタイルが変わってくる。
住環境は、全て電化に変化するだろうし、蓄電システムを一家に一台持つ世の中になる。
また、住まいも都心よりも住環境の良い地域に変わるのではないだろうか。
仕事においては、ネット環境さえあればどこでも仕事ができることから、オフィスのあり方も仕事の進め方も変わるであろう。
AI化にともない、生産ラインは全自動化する方向に行く。
それでは人間の働き場所は?
創造性、発想が発揮される仕事に変わってくるのではないだろうか。
便利になるということは、より人間らしく生きられるという面もあるが、社会システムが変わっていくことについていけない人間も出てくるという側面を持っている。
新たな職種が生まれてもくるが、衰退する産業も出てくる。
これは仕方がないこと。
未来に希望を抱き、変化していかなくては、成長はあり得ない。
未来を悲観するよりも、未来は明るいと考えた方が良さそうだ。
そう思う。
コメント